こんにちは。
刺しゅう加工専門メーカー「丸田ししゅう」の丸田です。
今回は当社で刺しゅうを担当させて頂いたほしいも屋さんを紹介させて頂きます。
「ほしいも」は茨城県の名産品であり、我々からすればごくごく当たり前にある身近な食べ物ですが
近年その栄養価や味わいが注目されていて、今や県外の方にも人気のおやつとなっています。
その中でも異色な存在というべきお店が今回ご紹介する「ほしいもBASE TAKASHIYA」さんです。
まずほしいものの味が素晴らしいです。
濃厚でしっとりとしていて、これまで食べた中でもトップクラスの甘さがあります。
箱の見た目にもこだわっていて、ほしいもは金のオリジナルロゴを打ち出した黒い箱に梱包されており
受けとった時点で、非常に高級感があります。
この高級感というのが非常にポイントで
ほしいもとしては少し値が張るかな。。と思う方もいるかもしれないのですが
何せ全てが格好良いので、ついつい贈り物にしたくなります。
見た目を含め、全てにこたわってほしいもをブランドとして押し上げることで
商品価値を上げ、単価が高くても満足度が高くリピーターの方も多いとのことです。
代表の黒澤さまは元ハーレーダビットソンの販売員というこれまた珍しい経歴で
次々と新しいことに挑戦しています。
まず、社屋はアメリカン調のめちゃくちゃ格好良い建物で
ほしいもを保管する倉庫も畑に不釣り合いなほど真っ赤でとても目立ちます。
さらにアパレルにも関わっていてオリジナルロゴが入ったキャップやシャツを製作しており
従業員の方のユニフォームにはこだわってます。
当社が刺しゅうで関わらせて頂いたのはこの部分で、2年ほど前に代表に出会った際に
「オリジナルの格好良いユニフォームを作りたかったので、刺しゅう屋さんを探していたんです」
とお声掛けを頂いたことが始まりでした。
まず最初のご希望として、OTTOのウールブレンドというキャップの正面左側に
5cmほどのHIBロゴを入れたキャップを50個作らせて頂きました。
代表をはじめ、皆さまも非常に満足頂いているとの声を頂戴しております。
自分達で被るだけでなくほしいもを買いに来た方に販売もしているとのことで
こちらも本業と並行して行っているようです。
その次はアメリカンシャツの胸と袖と襟にHIBロゴの刺しゅうを入れさせて頂きました。
新しいデザインのロゴを開発して、それが茨城県のデザイン賞を獲得したりと
こちらも多方面で動いた結果が出ています。
服の柄とロゴの組み合わせでさらに格好良い衣類へと進化させることができました。
農業なんだから服なんて丈夫であればいいじゃない、という意見の人もいるかと思います。
ですが、最近はネット通販だけでなく、東京のアンテナショップ等に出店することもあるので
スタッフがお揃いのユニフォームを着用していたらとても目立ちますし
しっかりした会社なんだなという印象も持ってもらえるでしょう。
衣類へのこだわりもほしいもをブランド化するという点においては必要なことだと思いますし
他のフルーツや野菜においても同様の戦略は通用するのではないかと思います。
その際はやっぱりロゴはプリントではなく刺しゅうですね。
わかる人にはわかるし、わからない人には永遠にわからない部分かと思います。
そもそも刺しゅうは高いイメージがあるからはじめからプリント一択という方もいますが、
まずは刺しゅう加工も検討し、お問い合わせをしてから判断して欲しいですね。
確かにプリントに比べて高い場合もありますが
ワンポイントくらいならそこまで価格に違いが無い場合だってあります。
それでいて高級感によるブランド化に繋がるのであれば、
だんぜん刺しゅうの方が良いという方は経営センスが高いと言えるのではないかと思えてきます。
一見無駄に思えることかもしれないですが、様々な要素を組み合わせることで
業界の中でも注目される存在になり、それがエンドユーザーの方を
惹きつけることで高い付加価値を生み出すことができる
という広い視野を持っている方は、やはりどこか傑出した雰囲気があったりもします。
2020年になると新型コロナウイルス拡大により様々なイベントが中止になり
ほしいもBASE様もイベントに出れなくなりましたが
ユニフォーム開発は続けていて、帽子・シャツに加えてHIBロゴの入ったマスクを製作しました。
追加のキャップ50個に加えて、マスクも50個製作し、販売をしているそうです。
環境に合わせて変化していく柔軟性のある取組みです。
最近では世界初?のほしいも自動販売機を導入してさらに注目を集め
テレビ朝日のニュース番組で紹介されました。
常に面白い取組みを行う姿勢はすごく勉強になりますし
代表は人間的にもとても良い人なので、私にとって尊敬できる経営者です。
そんなほしいもをブランドにするという事業に対して刺しゅうで貢献
できていると思うとても嬉しく思います。
2021年2月には刺しゅう入りエプロンを製作させて頂きました。
持ち込みで防水性のある素材でしたが、きれいに刺しゅうも出てくれて満足頂けました。
この記事を見た方で、刺しゅうユニフォームに興味のある方は
ぜひ丸田ししゅうにお声がけ下さい。
創業30年の刺しゅう専門の会社なので、スタッフは熟練の技術があり
機械は世界で2台しかないAI搭載のミシンを導入している等
ソフト面・ハード面ともに、きれいな刺しゅうの仕上がりになる要因が多くあります。
柄がまだ決まっていないという方は、お電話で相談頂くのも良いですが
もうロゴが決まっていて何に刺しゅうを入れるか決まっているという方は
お見積りフォームにてお問い合わせ下さい。
住所や電話番号などのお客様情報の入力がめんどくさいという方は
LINEを使って簡単にお問い合わせをすることも可能です。
個人の方だとメールはあまり見ないという方も多いと思うので、LINEがお勧めです。
仕上がりの連絡も簡単ですし、参考資料となる画像や刺しゅう製品の仕上がりイメージも
簡単に送れるので、我々もその方がスムーズになるという側面もあります。
皆さまの関係する業界が一見すると刺しゅうとは全く関係ない業界かもしれないですが
もし必要になった時に一番にお声がけを頂けるようなそんな存在でありたいと思います。