こんにちは。 丸田ししゅうの丸田です。
11月だというのに暑さがなかなか収まらず、半袖で過ごせる日もちらほらありますね。
地球温暖化が引き返せないところまで来ているのを実感します。
丸田ししゅうでは毎年9月の終わり頃から衣替えと共に新規の秋冬服の依頼を頂くことが多くなるのですが、今年はその動き出しもやや遅く、10月中旬頃になってオーダーを頂くような形でした。
その為、11月現在はピーク真っ最中で、なかなか忙しくさせて頂いており、定時帰社が難しい時もあり、家族に悪いなあと思っています。 今回はこの時期に頂くオーダー達の内訳を時系列順に解説していこうと思いますので、興味のある方は読んで行ってくださいね。
9月後半
秋は何と言っても行楽シーズンということもあり、毎週末はどこかしらでイベントをやっているような状態です。
なのでイベントで販売するTシャツやキャップなどを消費者が購入したいと思えるタイミングより少し早めに生産依頼を頂くことが多いです。
なので、まだ暑さが残る9月後半頃から秋服生産の企画を頂くような形ですね。
もちろんお店だったりネットショップに置く商品を生産することもあり、共通しているのはまだピーク突入前段階で比較的余裕のあるスケジュールなのと、依頼者側も準備段階なのでゆっくりでいいよと優しい言葉を頂く余裕があるのが特徴ですね。
いつもこの環境だと嬉しいのですが、そうもいきません。笑
レストランでいうと、ランチタイムが始まったばかりの11時頃でしょうか。
辛いのはここからです。
10月前半
例年であれば、この時期はピーク真っ最中ですが、まだそこまで大きな動きはありませんでした。
とはいえご依頼は徐々に増えていき、中でも会社ユニフォームの依頼の比重が増えていきます。
稀に夏日を観測するものの、全体的に気温も落ち着いて過ごしやすくなり、今までポロシャツを着ていた方達がジャケットを買い始めるような時期ですね。
さらに先述の販売用グッズ生産の依頼もまだあり、この時期になると寒くなる前に少しでも早く欲しい、とできる限り短納期でと迫られることがあり、少し焦りもあります。
2種類の注文が重なり、スケジュールも埋まっていきますが、まだまだ残業するほどではなく、ほどよい忙しさです。
レストランで言えば、11:50頃でまだオフィス街の昼休みに入っていない状態です。
10月後半
きました、繁忙期。
この時期になってもまだまだ販売用グッズのご依頼は残っています。
やはり先行してフリースやネックウォーマーの企画が出しながらも現場ではパーカーやスウェットを販売したいと、大忙しです。
気温的には寒いと感じる日がちらほら出始め、本格的に秋服の需要が高まり、会社ユニフォームを求める方達も焦りが見え始め、なる早でとジャケット納品を希望されていきます。 また、ユニフォームとして防寒着やフリースを希望される方も現れ始め、我々刺しゅう工場はてんてこまいで、まれに残業をすることもあります。
レストランの12:10頃でランチタイムに突入したOL達がこぞってやってくるような状況です。
11月前半
相変わらず販売グッズの依頼はやまず、本格的に冬商品の生産依頼を頂く頃になります。
会社ユニフォームは本格的に冬への備えをする為に防寒着やフリースの依頼がメインになっていき、寒波が来る前になる早で冬服が欲しいと駆け込みで依頼を頂くことも多く、そういったイレギュラーも見越しておかなければなりません。
この時期になると何が起きるかわからないので、協力工場に依頼をして、無理矢理にでも予定を空けることもあります。
協力工場の予定が合わなければ、そのまま残業になります。 レストランでいうと12:30頃ですね。
食べ終わった方とこれから来店する方が入り乱れて、前菜もメインもデザートも全て同時進行しているような状態です。
この例えも合っているかはわからないですが、昔飲食店でバイトしていたことがあったので
経験者の方はわかって頂けるのではないかと思います。
まとめ
今日が11/16で、年末年始にお配りするノベルティのご依頼も頂き始める頃になります。
なので,今年いっぱいはこの調子で動くことが予想され、全てがギリギリのスケジュールになって間に合うのか不安になる時期ですね。笑
とはいえ、当社が大事にしていることとして従業員さんの残業はほぼゼロになるようにしていることですね。
この先何かあればお願いはしていくかもしれないですが、現時点では達成できています。 協力工場や関係者の皆さんに感謝するばかりですね。
あと忙しくなってくると心も荒みがちなので、一旦立ち止まって 、Tシャツやキャップのメーカーさん、運んでくれる運送屋さんなどへの心配りは忘れないように心がけたいです。
そんなこんなで大忙しですが、丸田ししゅうはやっていきますので、何かあればよろしくお願いします。
番外編 アパレルブランドの場合
アパレルブランドさまのご依頼で、縫製から入る商品の場合は通常よりだいぶ早く動き出しているようです。
それこそ9月頃に冬物を作っているような流れですね。 ただ国内で縫製していくこともだいぶ減ったように思うので、アパレルブランドでもありもののTシャツなどに加工を入れることは多いです。
というかアパレルブランドというくくり自体が変わってきていて、少人数で立ち上げたブランドがSNSの力で人気に火が付き、生産量が目に見えて増えていくという現象も起こっています。
関わったブランド様が人気になっていく様子を関係者として見ていけることはこの上ない幸せです。
総じて担当の方も謙虚だったり、こちらの状況も気遣って頂いたりと人間味溢れることが多いです。
我々は刺しゅうで事業に貢献する、その対価としてお代を頂く。
できる限り多くの発注する側と生産する側が横ならびでWIN-WINの関係になれるようこれからも努力していきます。