こんにちは。
丸田ししゅうの丸田です。
今回は飲食店でお仕事をする方のユニフォームと刺しゅうの相性について解説していきます。
飲食業は数ある業種の中でも特に目にする機会の多いお仕事なので
興味がある方も多いのではないかと思います。
それでは早速いってみましょう!
ユニフォームと刺しゅうの相性について
まず飲食店のお仕事というとどんなイメージがありますでしょうか。
今回は特にキッチン関係に注目していきたいと思います。
気になるのはやはり汚れですね。
油、小麦粉、ソースなどなど。。
数をあげればキリがないくらい汚れるものに囲まれています。
キッチン周りはどうしても汚れとの闘いになります。
私も以前学生の時に飲食店でアルバイトをしていましたのでよくわかります。
(あーあの時は気楽だったなあ。。笑)
たくさん汚れるということはつまりたくさん洗濯をするということです。
お店をやっていると、店名が入ったオリジナルユニフォームを作りたい
という事業者の方は少なくありません。
しかし
せっかくオリジナルユニフォームを作っても、すぐ汚れでダメになってはもったいない!
そんな時はどうすれば良いでしょうか。
答はカンタン。
お店の名前やロゴを刺しゅうで作りましょう。
ユニフォームに刺しゅうを勧める理由
オリジナルユニフォームといえば、真っ先に思い浮かぶのはプリントです。
小数の場合は、色のついたフィルムを熱圧着させてロゴや文字を衣服に取り付ける転写プリントが多いですが
数が大きくなるとシルクスクリーンでインクを馴染ませてプリントすることもあります。
しかし、刺しゅうは糸でロゴや文字を表現する加工方法です。
糸による立体感が表現できるだけでなく、なんといっても洗濯に強いです。
専門用語を使用すると、洗濯堅牢度が高いという言い方をします。
よく洗濯をするユニフォームに関しては刺しゅうの方が向いていると言い切って良いです。
プリントは洗濯で剥がれたり、車のシートに座った時にこすれて欠けていったりする可能性もあるので
長く使用するユニフォームに関しては、耐久性の面からいえば刺しゅうの方が優れています。
ただ背中に大きく入れるような柄に関しては刺しゅうだと高額になりがちなので
価格とのバランスを考えるとプリントでもよいかなと思いますが
胸へのワンポイントであれば価格面でもプリントとさほど違いが無くなるので
どちらが良いかは一目瞭然ですね。
刺しゅうであれば、立体感や光沢感も出て風合いも増し、高級感も醸し出すことが可能です。
もちろん再現性を重視して、プリントにしたいということであればそれも良いと思います。
帽子と刺しゅうについて
次に帽子をみていきます。
飲食店においては衛生面の観点から帽子をかぶることがほとんどかと思います。
形や種類も様々で、カフェなどで使用するようなベースボールキャップもあれば、三角巾やバンダナのようなシンプルなものもあります。
ラーメン屋さんではneweraのようなフラットバイザーのキャップをかぶっているところもありますし、パン屋さんではハンチングだったり、業態やオーナーの意向で様々です。
帽子はなんといっても刺しゅう加工がお勧めです。
まず帽子の作りとして、センターに縫い合わせのステッチが入っているタイプが多く
プリントだとこの線を乗り越えて加工をすることができないという課題があります。
(メッシュキャップなど、正面につなぎ目が無いタイプのキャップもたくさんあります。)
次に、帽子に使われる素材との相性の良さがあります。
いわゆるツバがカーブになっているキャップは、綿100%の厚みのある生地が使われていることが多く
刺しゅう加工との相性が良く、糸が非常に良く映えます。
有名なアパレルブランドも帽子に関しては刺しゅう加工が施されていることが多く
自分のお店のロゴが入ったをかぶっていたら宣伝にもなりますし
働くスタッフさんの意欲も向上すること間違いないですね。
オリジナル加工の料金設定について
では、最後に料金設定の仕組みについて解説をしていきます。
刺しゅうには
①ネーム刺しゅう
②オリジナル刺しゅう
の2パターンがあります。
それぞれの特長について解説していきます。
ネーム刺しゅう
見本から書体を選んで頂き、文字を打つ刺しゅうです。
フォントは様々あり、文字数によって料金が異なります。
後述しますが、初回版作成は無料なので低価格で作成することは可能で
作業服への社名刺しゅうだったり、学生服への個人名刺しゅうといった要素で使われることがほとんどです。
フォントにより文字の雰囲気が決まっているので、デザインのこだわりよりもコストを重視したい方にお勧めです。
オリジナル刺しゅう
次にオリジナル刺しゅうをみていきます。
こちらはお店のロゴや、イラストなどを再現する方法です。
基本的にはロゴやイラストの画像データを頂戴し、それを専用のソフトで刺しゅう用に編集をします。
このデータのことを専門用語でパンチデータと呼びますが
あまり一般的では無いので、当社では版データと呼んでいます。
このデータ化する作業がとても大変な作業です。
1つ1つのパーツを刺しゅうが最も映えるように糸の流れや
重なる位置なども計算しながらデータを作成していきます。
その為、初回ご注文の方はどうしても初回のみ版作成にかかる費用を頂戴することになります。
簡単なものであれば安く、複雑なものであれば高いです。
また加工サイズが大きくなるとそれだけ作業時間も増えるので、若干増額します。
下記は10cm角以下の場合の料金の目安になります。
シンプルな文字→初回2,000~3,000円
縁取り無しのイラスト→初回4,000~5,000円
縁取り有りのイラスト→初回6,000~7,000円
(大きいサイズは別途ご相談下さい)
こちらの価格を初回頂ければ、後は刺しゅう代だけで大丈夫です。
数量が1点でも100点でもこの版作成代はかかってしまうので
数量が多い方がお得になることは間違いないですね。
よく刺しゅうが高いというイメージがあるのはこの版作成代と刺しゅう代が一緒くたになっているからかなと思います。
自分だけの1点ものを作りたいという時には
版作成代:刺しゅう代=1:1になってしまい、
刺しゅう代が500円としても一気に+3000円になってしまうので、割高感はあると思います。
ですが、100点作ったら版作成代:刺しゅう代=1:100になるので
版作成代が3000円だとしたら100で割って1点につき30円プラスになるだけという感覚なので
とてもお得になりますね。
まとめ
飲食店のユニフォームには刺しゅうがお勧めです。
汚れが多い=洗濯が多い環境において、オリジナルの加工も長持ちするという特徴がある為です。
刺しゅうは高いというイメージのある方は
オリジナル刺しゅうではなく、ネーム刺しゅうにする
一度にたくさん発注をするといった形でコストダウンを図れます。
ぜひ刺しゅうユニフォームを検討頂ければ嬉しいです。