こんにちは。
丸田ししゅうの丸田です。
今回のテーマはノベルティとグッズの違いに関してです。
まずそれぞれの意味について説明をした後で、刺しゅうによるノベルティ、グッズの効果について解説していきます。
それではいってみましょう!
ノベルティとは
ノベルティは、「企業が自社や商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品」を指します。
(Weblioより抜粋)
よく該当でポケットティッシュを配布したり、お祭り会場の近くでうちわを配っていたりしますね。
もしくはお店の新規OPENと同時に○○名様限定で○○をプレゼント、という形もよく見ますね。
ノベルティの目的は
売上・利益:×
認知・集客:○
です。
認知向上の為に行うものなので、お店の名前が入っていればそれでヨシとする方も多いです。
ノベルティグッズと呼ぶ場合もありますが、下記グッズと混同しないよう
単にノベルティと呼称することにします。
では次にグッズについて見ていきます。
グッズとは
グッズとは「商品」の意味で、商品の説明は下記の通りです。
「経済活動において生産・流通・交換される物財のことである。商品には具体例として食品や衣類などの物のほかに、法律相談や郵便配達などのサービスや、証券などの権利、情報などが含まれる。 販売する物財に主眼を置く場合には、商材(しょうざい)とも呼ばれる」
(Weblioより抜粋)
売上が発生し、受取が有料という点で、ノベルティとは明確に違います。
ちなみに
売上が発生するものの中でも質量を伴うものをグッズ、
マッサージやセミナーなど質量を伴わないをサービス
と呼び、ここでも呼称が分かれますが、サービスについては割愛します。
ただグッズといってもかなり広義の意味がありますので、ここでは販売目的のグッズとして紹介します。
ただ販売が目的のグッズだからといって、その目的が100%利益になるわけではありません。
こちらについてマーケティングの面から解説します。
グッズとは-利益商品と集客商品
先述の通り、売上が発生するグッズ(=商品)といえど、必ず明確な目的をもって販売することが必要です。
グッズの目的の中でも、利益に主眼を置くのか、集客に主眼を置くのか
サプライヤーの方はハッキリ見定めなくてはいけません。
実例を交えながら解説していきます。
①利益商品について
文字通り、利益にフォーカスした商品です。
これが売れれば大きい利益になるという店長クラスの方が意識しているものですね。
バックエンドという言い方をすることもあります。
②集客商品について
文字通り、集客にフォーカスした商品です。
赤字にならないまでも、利益は少なくてよいからとにかくお客さんの気を引くものですね。
フロントエンドという言い方をすることもあります。
利益が大きいにこしたことはありませんが、価格を上げるとその分お客さんが
費用面で悩んでしまうので、こちらは採算度外視くらいでよいと思います。
③利益商品と集客商品の組み合わせについて
この2つの商品はどちらかに一極化してしまうと全く意味がありません。
集客ができてお客さんがたくさんついたとしても利益が少なければ
人件費や家賃が払えず、事業は立ち行かなくなりますし
利益を求めすぎてお客さんが全く来ないということでは本末転倒です。
これらは組み合わせてこそ効果を発揮します。
身近な例でよく言われるのが、回転寿司のメニューです。
全てが100円均一ですが、実は原価に関してはメニューによって様々です。
特にマグロに関してはほぼ売価=原価で赤字になることも多いそうです。
ではなぜ、マグロが商品として成り立っているかというと
マグロは利益商品ではなく、集客商品という位置付けだからです。
回転寿司に来て、マグロばっかり食べるという人は少ないでしょう。
せっかく来たのだったらサーモンやイワシや味噌汁だって食べたいという方の方が多いと思います。
(少なくとも私はそのタイプです)
お子さん連れの場合は唐揚げやパフェなどを頼まれる家族も多いでしょう。
(これも我が家に当てはまります)
そしてこれらの一品物というのは100円で統一された価格ではなく
200円、300円することも多い利益率が高い商品になります。
ここまでで勘の良い方はお気づきでしょう。
マグロという集客商品でお客さんに来てもらい、パフェを頼んでもらうことで利益を担保するのです。
マグロというのはお寿司の定番品なので、メニューにマグロがなければそのお店の価値は半減しますし
全ての寿司が100円の中、マグロだけが200円したらお客さんは無意識下でストレスを感じるはずです。
一般の方にはあまり知られていないですが、こういった商品カテゴリの組み合わせによって
我々の身近にあるお店が成り立っていることは非常に多くあります。
刺しゅうノベルティ・刺しゅうグッズとは
それではここからが本題です。
刺しゅうによるノベルティ、グッズ製作においてそれぞれのメリット、デメリットはどうなのか
という点において現場の声も含めてお伝えしていきたいと思います。
前提として刺しゅうはプリントと比較されることが多いですが
ここでは、A4サイズのトートバッグにタテ20cm×ヨコ10cmの1色加工を施した場合で考えていきたいと思います。
大きいサイズ | ノベルティ | 利益商品 | 集客商品 |
プリント | ○ | ○ | ○ |
刺しゅう | × | △ | △ |
自分で言うのも何ですが、刺しゅうにおいては加工サイズが大きいと糸の量と作業時間が膨大になるので
どうしても加工単価は上がってしまいます。
その為、集客商品として割り切って販売することは良いとしても
ノベルティとして無料配布するという点においては、なかなか難しいものがあります。
では次に、3cm×3cm程度のワンポイント1色加工を施した場合です。
ワンポイント | ノベルティ | 利益商品 | 集客商品 |
プリント | △ | △ | ○ |
刺しゅう | ○ | ◎ | ○ |
私の主観も入っていますが、評価は真逆になりましたね?
ノベルティの忘れてはいけない目的は、お店の名前やロゴが入っていることなので
小さいより大きい方が目立つという点で、ワンポイントは△とさせて頂きました。
また、プリントに関しては10cm角でも3cm角でも料金を同じに設定している場合が多く
加工代(=この場合は原価)が同じにも関わらず、購入者の感情としては
プリントが小さいと希望する価格も安くしてほしいという期待もあるかと思います。
刺しゅうは先述の通り、加工サイズで価格が大きく分かれます。
ワンポイントであれば、プリントとそう変わらない価格で加工することが可能で
さらに高級感が出るので、売価設定を高めにしても購入者の方が満足するという傾向にあります。
その為、加工サイズを抑えめにしても問題ないということであれば
刺しゅうグッズは利益商品、集客商品としてもどちらも効果を発揮してくれることでしょう。
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