こんにちは。
丸田ししゅうです。
9月8~10日に開催された「プレミアムインセンティブショー」に出展致しました。
こちらは販促ツールやグッズ製作専門の業者向け見本市で、他にもプリント関係や
集客に関係するする多くの会社様が出展されていました。
丸田ししゅうとしてはTAJIMA社のコンパクトミシン「彩」を持っていって
機械刺しゅうの実演をしつつ、刺しゅう製品に興味のある方にご案内をしました。
結果としてはかなり反響があり(おそらくですが)、多くの問い合わせを頂きました。
これがおそらく駅前で配っているポケットティッシュなどは
忙しくしている方にとっては不要なものかもしれませんが、
プレミアムインセンティブショーに関しては、参加者の方々も何か新しい技術や加工法を探しにきている為
積極的に話を聞きたいという方が多く、実りある時間になりました。
東京都の感染者2000人台と報告されている中でのコロナ禍における開催ですが
昨年に比べ新型コロナウイルスの内容がつかめてきているせいなのか
よりwithコロナの意識が高まっているからなのか、お話を聞いていると
積極的にグッズ展開やイベントをしていきたいという方も多く、皆さん非常に前向きな姿勢でした。
丸田ししゅうとしても2回目の参加ということで、今回はしっかり準備をしていきました。
私が以前勤めていた印刷会社ACCEAにてポスターを製作して、会社の概要をわかりやすく記載しました。
singerというアメリカの老舗ミシン会社のアンティークミシンをインテリアとして置いておきました。
こちらは知っている方もいらっしゃって、わざわざsingerですねと
話しかけてくれた方もいてアイキャッチとしての役割を十分に果たしてくれました。
どんなに良い製品を作っても知ってもらえなかった意味が無いですからね。
そういった意味ではミシン分の場所を取りましたらが、かなり活躍してくれたと言えるでしょう。
彩での実演に関しても多少の音が鳴ることもあり、足を止めて見ている方も多くいらっしゃいました。
隣のブースの会社さんで自社のロゴ入りのバッグを作って欲しいという
予想外の依頼もあり、非常に反応が良かったです。
様々な刺しゅう製品のサンプルもたくさん用意しました。
どの参加者の方がどういった製品に興味を持って頂けるかわからないので
キャップ、Tシャツ、ワッペンなど幅広く製作しました。
特に無償サンプルとしてお配りしていたワッペンは非常に喜ばれて
多方面の方から製品化の依頼を頂きました。
今回、こちらのワッペンについて深く掘り下げていきたいと思います。
ワッペンとは
特定の生地に刺しゅうを入れて、1枚1枚切り離したものをワッペンと呼びます。
ワッペンというのはドイツ語で、英語ではpatchと言います。
刺しゅうの質感を他の衣類に付与できることで、一定の人気があり
様々な後加工をすることで色んなパターンのワッペンを作ることができます。
【アイロンワッペン】
最も一般的なワッペンで、ワッペンと言えばこちらを指すことも多いです。
裏側に熱で溶ける特殊な糊を取り付けています。
糊は業務用ですが、取り付けは家庭用のアイロンで付くようになっていて
納品の際には説明書を同梱させて頂きます。
【ベルクロワッペン】
裏側にマジックテープを縫い付けてあるワッペンです。
マジックテープというのは商品名で、正式にはベルクロといいます。
基本はオス側を縫い付けた状態で納品しますが、同じ形にカットしてメス側を同梱することもできます。
縫い付けて固定する為、あまり複雑な形のカットには対応していません。
オスメスとも白色か黒色を用意していますが、別注で色付きのベルクロにすることも可能です。
【2WAYステッカー加工】
先述のプレミアムインセンティブショーで最も人気があったのがこちらです。
裏地はシール加工になっており、スマホケースやガラス、ヘルメット等に
道具無しで接着することができます。
また、衣類に対してアイロンを当てることで、通常のワッペンとして接着することも可能です。
販売する側も購入する側も2WAYで使えるという点が
売りやすく買いやすい便利な商品になってくれます。
キャラクターやアーティストなどのグッズ製作において
これまで市場に無い新しい商品展開は常に探していると思うので
かなり期待頂いているような印象を受けました。
100枚ほどの枚数で気軽に製作できるのも魅力ですね。
ワッペン製作に+30~50円でこの2WAY加工にすることができます。
【クリップ加工】
アイロン接着は一度取り付けると剥がすのが難しいことから
安全ピン付きのクリップを取り付ける加工も承っています。
裏面にアイロン接着の糊を付けて硬くしています。
刺しゅうの質感とマッチするようなテイストの施設や学校がありましたら
こういった名札も有りだと思います。
【裏面加工無し】
裏面に何も施さないワッペンです。
縫製による縫い付けを前提としていて、糊が無い分コストを抑えることができます。
一般の方や販売目的のグッズとしてはあまり活躍しませんが
アパレルの方や縫製工場とお付き合いのある方にはお勧めの加工です。
【コースター加工】
アイロン接着用のワッペンをコースターとして使用する方法です。
裏面は糊なので滑らずに踏ん張りがききます。
ただ滑りがある方が良いという場合もあったり
水滴による染みで刺しゅうの色が変わっしまうというデメリットもあります。
刺しゅうは立体的な表現が魅力ですが、その分表面が本当に若干ではありますが
凸凹してしまい、コップの安定は悪くなってしまいます。
時間があればこれらの点がクリアになるよう商品開発をしていきたいところですが
現段階では、上記項目にご納得の上で製作をすることになりそうです。
いかがでしたでしょうか。
ワッペンの魅力が伝われば幸いです。
感覚的ですが、個人の方はある程度大きいワッペンを自分用に少量作りたいという要望が多く
アパレルやグッズの販売目的の方は小さめのワンポイントで使いたいという印象が強いです。
ワッペンは専用の生地を使用する為、直接刺しゅうよりも
仕上がりサイズで価格が上下しやすいという傾向があります。
もし皆さまの事業でワッペンが必要になりましたら
仕上がりサイズ・枚数を教えて頂き、お見積りに進めればと思いますので
お問い合わせをお待ちしています。